Aug 26, 2009

手形割引をさせて頂くことができますか

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 原則として5年間で3回しか受験できない新司法試験は、東日本大震災でも日程が変更されることなく、ことしも5月に実施された。試験の2カ月前に震災に見舞われた被災地では、受験を断念した人や、生活の再建に追われながら受験する人が相次いだ。受験生からは「国には被災地のハンディを理解して対応してほしかった」との声が上がっている。

 「震災後、みんなが生きることで精いっぱいだった。法律家を目指して勉強している場合ではないと思い、ことしは受験しなかった」
 東北学院大法科大学院を卒業し、初めて新司法試験に挑む予定だった宮城県亘理町の男性(26)はこう語る。
 男性は沿岸部の親戚2人を津波で亡くした。自宅は一部損壊で済んだが、被災した知人らが詰め掛けて臨時の避難所のような状態になった。知人宅のがれきの撤去の手伝いもした。
 震災直後、町内で福島県から歩いてきたという高齢の男性に偶然、出合った。大きなリュックサックを背負い、沈痛な表情で「物資が届かない。原発事故に関する確かな情報もない。逃げるしかないんだ」と話すのを聞いて、激しく動揺した。
 試験が迫っても勉強に打ち込める状況ではなく、そんな気持ちにもなれなかった。司法試験を諦めかけていた時、被災者から「会社が倒産したら助けてほしい」と言われ、再び法曹界を目指す決意を新たにした。
 男性は「震災を口実にして逃げようとしたことが情けない。来年の試験に挑んで合格し、被災者を助けたい」と話す。

 仙台市太白区の男性(27)は震災で自宅の水道とガスが1カ月近く使えなかった。水くみや食料の買い出し、ガソリンの給油に駆け回りながら、空いた時間に勉強した。
 男性は2009年と10年の試験で合格できず、もう後がない。法律予備校の費用や生活費は親に支援してもらっていて、最後の受験を先に延ばす余裕はなかった。
 4月に入り、久しぶりに髪の毛を洗うと、ごっそり抜けた。「こんな厳しい状況で最後の試験を受けていいのか不安だった。精神的に追い詰められていた」と振り返る。
 5月11〜15日に実施された試験。仙台会場(青葉区のTKP仙台カンファレンスセンター)は全国12会場で唯一、被災地に設けられた。仙台での出願者は約500人だったが、受験者は約260人。半数近くは東京など別の会場に移っていた。
 「不安と戦いながらも、最終的には『やれるだけのことはした』と割り切った。生きて受験できるだけでも幸せという気持ちもあった」
 男性は現在は就職活動をしつつ、9月の合格発表を待っている。

<法務省の対応に異論>
 新司法試験は被災地の仙台でも予定通りの日程で実施された。法務省の震災対応について、地元の受験生や弁護士は「不十分だった」と批判する。
 複数の関係者によると、仙台会場の出願者約500人には3月中旬から4月上旬にかけ、法務省の担当者から電話があった。受験の意思や会場の変更希望などは聞かれたが、詳しい被災状況は聞かれなかったという。
 ある女性受験者は「被災状況をきめ細かく確認した上で、試験ができるかどうか判断してほしかった。試験当日に余震が起きた場合の対応を尋ねたら『試験監督に従ってください』とだけ言われ、不安になった」と語る。
 最後の3回目の試験で合格した花生耕子弁護士(仙台弁護士会)も「法務省の電話調査は、震災の影響を正確に捉えたものとはいえない」と憤る。
 新司法試験では、受験は法科大学院卒業後5年以内に3回などと制限。5年目の最後の年なのに震災で受験する機会を失った人は、永久に受験できない。仙台弁護士会は6月、ことしの受験資格者に限って制限を適用しないよう国に求めた。
 東北学院大法科大学院教授の守屋克彦弁護士(仙台弁護士会)は「国は救済措置として、追試験をしたり、来年も受験できるようにしたりする方法を考えるべきだ」と指摘する。
 法務省官房人事課は「出願者に被災状況について細かく聞いてはいないが、実施は可能と判断した。再実施の予定はない。試験は他会場との公平性を保つ必要があり、延期は困難だった」と話している。

[新司法試験] 法曹人口の拡大などを目的に、2006年に始まった法科大学院修了者らが対象の司法試験。法科大学院修了者以外の人は予備試験合格が受験資格となる。法科大学院修了または予備試験合格から原則として5年間で3回しか受けられない。ことしは5月11〜15日、仙台など全国7都市の12会場で行われた。合格発表は9月。

 東北大は、全国の高校と高専の生徒を対象にした文学賞「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」の募集要項を発表した。
 5回目のことしは、自由作品と「希望」をテーマにした課題作品の2部門を募集する。形式は随筆や評論、読書感想文、小説など。2000〜4000字程度でまとめる。
 宮城県丸森町を活動拠点の一つとする作家森まゆみさんら7人が選考委員を務め、部門ごとに最優秀賞1人(副賞・旅行券10万円)、優秀賞2人(同3万円)、入賞若干名を表彰する。学校ごとの応募は1校30点まで。
 応募部門、題名、字数、氏名(ふりがな)、性別、年齢、生年月日、学校名、学年、自宅の住所と電話番号を記入した用紙を添付。応募先は〒980―8576仙台市青葉区川内27の1、東北大文学部「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」係。締め切りは9月30日(消印有効)。原稿は返却しない。選考結果は10月に文学部のホームページと河北新報で発表する。
 同賞は、東北大ゆかりの思想家阿部次郎(1883〜1959年)の功績をたたえ、2007年に創設された。

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